2018年5月17日木曜日

探偵の料金がなぜ高く感じるのか考えてみた

探偵報酬が何故高く感じるのか考えてみたんです

探偵の料金って誰でも高く感じていると思います。本当に高い。

浮気調査一つ取ってもそうですよね。

浮気調査というのは例えば自宅や勤務先から浮気をしていると思われる調査対象者を探偵が尾行します。

尾行しながらカメラやビデオで撮影します。

何時間か尾行して、やっと浮気相手と合流します。

対象者が浮気相手と合流してホテルに行きます。

何時間かあとでホテルから出てきます。

浮気相手と別れます。

浮気相手が自宅に入ります。

と、ここまで行動調査をするのが浮気調査です。依頼人や裁判の場では家から出て来たところやホテルに入った後のことなど基本的にどうでもよくて、浮気の事実があったのかどうか?ということと、浮気相手がどこの誰なのか?がとても重要になります。

張り込み時間が長かったとか関係ありません。

ここに依頼人や弁護士、裁判所とのズレが生じるのです。

探偵は浮気調査の対象者の自宅に依頼人や興信所の所長などから指示された調査開始時間に到着します。調査対象者はなかなか出てきません。

出て来たのは張り込み開始から5時間後とか普通にあります。

でもその日は浮気ではなく、友人と釣に行っただけでした。

別の週に再び調査を行います。

その日も探偵は上司から言われた通りに調査対象者の自宅付近から張り込みを始めました。今回は張り込み開始後4時間で出てきました。浮気相手と合流後に食事やホテルに行ったり買い物に行ったりして、調査終了は16時間後になりました。張り込み開始から20時間もの間張り込みや尾行をしながら撮影も行いました。

でも前述した通り、依頼人や弁護士、裁判所は張り込み時間の長さなどは関係なく、浮気の事実と浮気相手がどこの誰なのか?という部分にしか興味ありません。

長時間の張り込みの結果得られた貴重な情報にもかかわらず、裁判の場では浮気の事実となる部分しか使われないのです。

興信所の調査員が一番辛く感じている長時間の張り込みや尾行の苦労は実は関係ないのですw

気合の入っている依頼人は何回も調査するので、浮気の事実の部分が重ねられていくのですが、それでもやっぱり浮気という事実の部分しか使われません。

探偵や興信所に支払う浮気調査の料金が高いなぁ、、、と思われてしまう一つの原因がそこなんです。

浮気調査で浮気している部分以外の行動調査は基本的に無駄な部分となってしまうのです。

浮気調査の報告書というのは、家(勤務先など)から張り込みを開始して、家に帰るまでとか、ホテルから出てきたらそれでOKとか色々あるのですが、前後の行動、ただ移動している部分とかについても報告書に記載していますが、そういう部分は浮気の事実と関係ありませんから無視されがちなのです。

探偵も本来は移動の部分なんかやりたくなくてホテルや浮気宛相手の自宅の出入りやツーショット写真だけ撮れればそれでよいのですが、浮気行動の前後が無ければ浮気そのものの証拠は取れない(撮れない)んですね。

途中から浮気の証拠を取るというのは神様でも難しいんじゃないでしょうか?

ということで、浮気調査の報告書を読んだ事がある人はとても少ないと思いますが、浮気の事実、つまり浮気相手の異性と接触して分かれるまでがメーンの報告書ですが、そこに至るまでの前後の行動調査が行われているからこそ、その報告書ができているということを忘れないで下さい。

”依頼人にとっては無駄な部分があるから報告書が完成している”


そこも加味していただければ決して馬鹿高い金額ではないのでは、と思います。